NACのトークン設計:初期分布、ロックアップ、無限発行トークンについて

はじめに

NOT A HOTEL DAOが発行するNAC(NOT A HOTEL COIN)は、「公平性を重視した初期分布」「ロックアップ」「無限発行型トークン」という独自の設計を採用しています。これらは、プロジェクトの成長を促し、より健全で透明性の高い市場環境の創出に挑戦する国内IEOにおける新たな取り組みです。

初期分布では、ユーザーに対して80%を割り当て、関係者への事前配布を行わないことで、より多くの参加者が公平に市場に参加できる環境を目指します。また、ロックアップと無限発行型トークンの仕組みによって、市場を安定させて、プロジェクトの長期的な成長を目指します。

この記事では、NACの「初期分布」「ロックアップ」「無限発行型トークン」という3つの要素について詳しく説明し、それぞれの設計意図と市場に対して期待する影響について解説します。


初期分布の設計と市場への影響

1. NACの初期分布

NACの初期分布は以下の通りです。ユーザー向けに大部分が割り当てられ、すべての参加者に公平な取引機会を提供することを目指しています。

  • ユーザー向け:80%
    NACの大部分はユーザーに配分されており、実需を基盤とした健全な成長を目指しています。この仕組みにより、多くの参加者が平等に市場に参加できる環境を整え、長期的な安定した成長を期待します。
  • システム開発・マーケティング:2%
    プロジェクトの成長を支えるために活用されますが、直接市場で売却することは制限されます。
  • NOT A HOTEL DAO株式会社:18%
    プロジェクト運営のために保有され、こちらも直接市場で売却されることは制限されます。

なお、この分布割合は、IEOで販売予定の2,000,000枚が全て販売された場合のものです。

ホワイトペーパー P31

2. 事前配布なしの設計と市場への影響

NOT A HOTEL DAOは、上記以外に特定の投資家や関係者への事前配布を行わない設計を採用しています。これにより、すべての参加者が同じ条件でプロジェクトに関わることができます。

  • 公平な市場環境のための取り組み
    事前配布を行わないことで、プロジェクト開始時に特定の関係者が優遇される状況を避け、IEOに参加するすべてのユーザーが等しい条件でトークンを保有する機会を持てるようにしています。これにより、公正で透明性のある取引環境になることを期待しています。
  • 初期段階の安定性
    特定の関係者への事前配布を行わないため、関係者による大量売却リスクはありません。これにより、急激な価格変動のリスクを軽減し、市場の安定性を追求します。

ロックアップの特徴と意義

1. 価格変動の緩和

ロックアップは、IEO直後に市場へ大量のトークンが供給されることを防ぐために設計されています。当初はIEOで購入されたNACの90%がロックアップされ、段階的に解放される仕組みにより、短期的な急激な価格変動を抑制することを目指しています。

2. バランスの取れたロックアップ期間

NACのロックアップは、IEO実施日の翌々月から6ヶ月間、毎月15%ずつ段階的に解放される「ベスティング」設計を採用しています。この設計により、短・中期的な市場の安定性を確保します。

3. ユーティリティ利用の自由度

ロックアップ期間中でも、NACは活用可能です。NAC保有者(ユーザー)は、NACを預け入れることで宿泊権やNACが得られるレンディングサービスを利用できるほか、NOT A HOTELでの宿泊付帯サービスや管理費の支払いにも使用できます。

海外事例を参考にした国内市場への適応

ロックアップは、海外のIEOでしばしば採用される市場安定化の手段の一つです。海外では長期間のロックアップが設定されることがある中、NACはより短期間で段階的にトークンを解放することで、流動性を早期に回復させつつ、短・中期的な市場安定を目指しています。また、ロックアップ期間中でもトークンを活用できる仕組みを整えることで、ユーザーが利便性を享受できるようにしています。

このように、NOT A HOTEL DAOは海外の慣行を取り入れつつも、国内市場のニーズに合った柔軟でユーザーフレンドリーなロックアップ設計を採用しています。

ホワイトペーパー P32

無限発行トークンの意図と設計

1. NOT A HOTEL DAOの持続可能な成長

NOT A HOTELは今後さらに拠点を増やし、プロジェクトの規模とサービスを拡大する予定です。それに伴い、NACを使ってNOT A HOTELを利用したいという需要も増えていくと考えています。この需要に応じて、NOT A HOTEL DAOはNACを追加発行し、その資金で新たな物件を取得し、宿泊やサービスのユーティリティを拡大させます。無限発行型トークン設計にすることで、柔軟な追加資金調達を可能にし、NOT A HOTEL DAOの持続可能な成長を目指します。

2. NACのユーティリティ拡大

NACは、NOT A HOTEL DAOを通じて提供されるサービスの支払いに利用できるユーティリティトークンです。預け入れ(レンディング)するだけでNOT A HOTEL の宿泊権が得られたり、滞在中の付帯サービスの支払いに利用可能で、DAOが取得するRWAが増えるほど、トークンの使用シーンも拡大します。

3. 公正な情報共有と参加機会の提供

トークンの新規発行や追加IEOを行う際には、すべての参加者に事前に情報を共有し、十分な準備期間を設けます。これにより、参加者がプロジェクトの成長に安心して関与できる環境を整えます。

4. RWA(現実世界の資産)取得による価値向上

「無限発行」といっても計画性のない発行は行いません。追加発行は、あくまで現物資産(RWA)の取得計画と連動して行われ、宿泊需要の増加により新たな資産取得が必要になったタイミングに限定されます。このように、追加IEOはあくまで実需に応えるために利用機会を拡大する手段なので、価値の希薄化は生じにくいと考えています。

このように、NOT A HOTELへの宿泊需要を増やし、ホテルの宿泊単価とともに、宿泊権が得られるNACの価値自体も自然と向上していく状態を目指しています。また、NOT A HOTELの所有権および宿泊権に関しては、海外の顧客からの需要も増加しており、NOT A HOTEL DAOとしても、国際市場への展開を視野に入れています。

さらに、NACの価値向上に向けた取り組みとして、NACを保有するだけで抽選で宿泊権が当たる仕組みの導入を予定しています。それに加えて、NACでのみ宿泊可能な特別なNOT A HOTELや、NAC保有者のみが参加できる限定的なコミュニティの創設など、NACを通じて特別な体験や価値を提供できる施策を多角的に検討しています。これらの詳細やロードマップについては、別途公開いたします。

ホワイトペーパー P28

まとめ

NOT A HOTEL DAOは、「公平性を重視した初期分布」「ロックアップ」「無限発行型トークン」の取り組みを通じて、公平で信頼性のある市場環境を実現し、プロジェクトの成長とともにNACの価値が拡大することを目指しています。

私たちは、「みんなでNOT A HOTELを保有し、みんなで利用する」という仕組みを通じて、RWAとWeb3技術を融合させた新しいライフスタイルを提案します。ユーザーの皆様と共に、楽しく豊かで創造的な未来を築き、持続的な成長を共に目指すことを大切にしていきます。