宿泊権レンディングにおけるNAC数量の算出と設定方針について

NOT A HOTEL DAOでは、NACを預け入れることで宿泊権を獲得する仕組みを提供しています。この宿泊権レンディング(以下「レンディング」といいます)に必要なNAC数量は、各物件ごとに異なり、過去30日間の市場価格を基に毎日自動で算出されます。ここでは、そのNAC数量の算出・設定の方針について説明します。

レンディングの仕組みとNAC数量の自動計算について

NOT A HOTEL DAOは、IEOで調達した資金をもとに「NOT A HOTEL」物件を購入し、NAC保有者が利用できるようにします。物件ごとの宿泊権数がレンディング枠(利用可能枠)の上限となりますが、IEO初期にはすべての必要物件を取得できないため、ホテルの90日前における空室枠を仕入れることでレンディング枠を補います。

レンディングに必要なNAC数量は、過去30日間の市場価格を基に自動算出され、短期的な価格変動に即応するのではなく、緩やかに追従する仕組みを採用しています。これにより、急激な市場変動の影響を受けにくく、NACが安定したユーティリティ(宿泊権など)としての価値を維持できるよう調整しています。また、NACの市場価格がユーティリティに基づいて健全に循環することも目指しています。

NAC数量を「固定」する選択も一見合理的に思えますが、価格が変動した際に新規参入者にとって参加のハードルが高くなり、利用機会が限られてしまう可能性もあります。「すべての人にNOT A HOTELを」、より幅広い方に参加いただくためには、柔軟性を持たせた設定が必要だと考えています。

必要NAC数量と利回りのバランス

理論的には、IEOで集めた資金総額を、レンディングに必要なNACの総額と一致させれば、すべてのNAC保有者に宿泊権を提供することが可能です。しかし、このように設定すると、現在の設定量の4〜5倍のNACがレンディングに必要となり、例えば現行では50万円相当のNACでレンディングできる物件の場合、約200万円相当のNACが必要になります。これでは多くの方が参加しにくくなるため、現実的なレンディング数を設定する必要があります。

※レンディング(預け入れ)したNACは償還日にそのまま返ってきます。NACを消費せずに宿泊権を得ることができます。

参加しやすさと利用可能枠の調整

利用のしやすさと公平性の観点から、適切なNAC数量の設定は非常に重要です。事前の説明会にご参加いただいた方々にご協力いただいたアンケートの結果からも、極端に高い設定や低い設定よりも、参加しやすさと利用しやすさのバランスが取れた設定が好まれる傾向が見られました。NAC数量が高すぎる場合、希望する物件のレンディングに参加しにくくなり、一方でNAC数量が低すぎると利用可能枠がすぐに埋まってしまい、希望通りに利用できない可能性が高まります。こうした理由からも、適切なNAC数量を設定することが非常に重要であると考えています。

適切な設定と今後の見直し方針

今回の設定は、事前のアンケート結果や数値データに基づいて決定しました。IEO後もNAC保有者の皆様の声を継続的に反映し、定期的に設定の見直しを行っていく予定です。大きな見直しを実施する際には、事前に周知を行います。

以上の取り組みを通じて、NAC保有者の皆様にとって魅力的で利用しやすい宿泊権レンディングの仕組みを目指していきます。